地元宮城出身・仙台で15年以上債務整理を行う司法書士
仙台で債務整理の無料相談
稲辺司法書士事務所
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「旦那に借金の事実が発覚してしまうとまずいので、債務整理できない...」
...などの疑問や不安などから、債務整理に踏み出せない人は多いです。
債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の3つの手続きがありますが、この中で旦那さんに知られずに債務整理ができる手続きはあるのでしょうか?
今回は、「旦那に内緒で債務整理はできるのか?」ということについて、詳しく解説いたします。
旦那に内緒で借金を債務整理したいのだけど、できるのかな?と思っている人も少なくないでしょう。
結論からいうと、債務整理の手続き内容によっては可能です。
債務整理は主に
① 任意整理
② 個人再生
③ 自己破産
...の3つの手続きがあります。
それぞれの手続きによって、旦那さんに秘密に進めやすい手続きと、そうではない手続きがあります。
最終的には借金の状況と、上記3つの手続きの特性やメリット・デメリットを考慮して、適切な選択を判断すべきです。
ますは、まずは旦那に知られずに進めやすい方法から解説していきます。
任意整理なら、旦那さんに内緒で債務整理をすることは可能です。
任意整理は裁判所を介在する必要がなく、あなたと司法書士、そしてカード会社との3者間の交渉のみで完結することができるため、それ以外の者に情報が漏れる可能性が低いです。
ですので、うっかり家に書類を置き忘れて、旦那がそれを見てしまった...等のミスがない限り、バレることがありません。
逆に、自己破産と個人再生ではかならず裁判所を介在して、債務整理の手続きを行う必要があります。
その際、裁判所から必要書類の提出を求められるのですが、そのなかには同居している家族の給与明細なども含まれています。
つまり旦那さんの収入を証明するような書類が要るということです。
なので、提出書類の準備を進める過程で、旦那に破産や個人再生の手続きをしようとしていることを、知られてしまう可能性が高いのです。
とくに自己破産では、20万円を超える財産は没収され、換金されてカード会社の返済に充当されます。
生活に必要な財産(家財道具一式など)は残せますが、あなたの名義になっている住宅や自動車などの財産は没収となるので、遅かれ早かれ、旦那さんにもバレることになります。
以上のように旦那にバレずに、自己破産や個人再生といった、裁判を介する必要のある債務整理を行うことは、ほぼ不可能です。
債務整理をしたら絶対に旦那の会社にバレてしまうのか?と不安や疑問に思っている人もいるかもしれませんが、ちゃんと会社に秘密で行えます。
ですがたとえば、もし旦那さんが名義人になっている借金を債務整理する場合は、どにみち旦那さんの承諾が不可欠になるでしょう。
そうだったとしても旦那の勤めている会社へ連絡が行くことはほとんどありません。
カード会社から借入契約をする際、旦那さんが勤めている会社へ在籍確認するために会社の電話番号やアドレスなどの情報を記載することがありますが、それはあくまで在籍確認をするためのもので、それ以外の用途で使われることはないのです。
個人の情報の取り扱いについて金融庁が厳しく規制しているためです。
なので、在籍確認以外の使い方をした場合、逆にカード会社のほうに営業停止を食らうなどのリスクがあるのです。
あなたが債務整理を行ったからといって、旦那さんに悪影響はあるのでしょうか?
「基本的には」という留保つきですが、旦那さんに何らかしらの法的な制限をかけられるようなことは、起こりません。
ただし、間接的には悪影響が及ぶ場合があります。
ここでは、債務整理と旦那さんへの影響の関係について、下記にて詳しく解説いたします。
まずは債務整理後の「ブラックリスト」について解説します。
債務整理をすると、信用情報に傷がつきます。
信用情報機関のブラックリストにあなたの名前がのり、そのリストに記載している期間は、新たにローンや借入をすることができなくなります。期間はおよそ5年から10年ほどです。
ただブラックリストについては各個人の問題として、別々に扱われます。
その為、債務整理やローンの審査についても、たとえ夫婦であったとしても別々に扱われます。
信用情報は個人単位で作成されているものですので、家族の誰かの信用情報に事故情報が記録されたとしても、他の家族の信用情報も傷つくことはありません。
したがって、あなたが債務整理をしたからといって、旦那さんがローンを組めなくなることはありません。
ローンの審査では、本人がブラックリストに載っていなければ、問題ないからです。
ただし、あなたと旦那さんが同居している場合、旦那さんがクレジットカードを作ったりローンを組んだりすることが難しくなるケースがあります。
というのも、信用情報は事故情報のある人と同じ住所や姓名の人が、ローンの審査をしてきた場合に、「申込者が債務者と生計を一にする家族」である点をマイナスとして考慮するからです。
そうなると、審査がシビアになるなどの、悪い影響があります。
ただ、住んでいる住所が違えば家族とみなされる可能性は低くなります。
ですので、旦那さんがカードやローンを組む際は、別居するのがもっとも有効な対策です。
債務整理の旦那さんへの悪影響で、もっとも影響が大きいのは自己破産です。
もしあなたが住宅ローンの名義人だったとして、破産手続きをおこなった場合は家を没収されますが、売却までは住み続けてもかまいません。
また、家財道具や電化製品に関しては、自己破産でも差し押さえが禁止されているので、使い続けることができます。
なお、どうしても家を手放したくないということであれば任意整理、個人再生を検討するしかありません。
自己破産後に賃貸に住んでいる場合はどうでしょう?基本的には住み続けられます。
以前の民法では、賃貸の貸主は借主が自己破産すると、それを理由に契約解除ができましたが、現在はその規定はなくなっています。
なので手続き後も、きちんと家賃の支払いを続けていけば、入居は継続可能です。
なお、破産手続き後家を没収されて、賃貸に変更する場合は問題が生じます。
自己破産後に賃貸契約をするのは、保証会社の審査が通りにくいのが実情です。
今のところ、自己破産後に住める賃貸は、「低所得層向けの公営団地」か、「保証人が不要のUR」となります。
もし借金がかさんで任意整理では解決できない、という状況に陥っているのなら個人再生や自己破産しかない状態になることもありえます。
上記で説明したとおり、この2つの手続きは裁判所が介在するので、旦那さんに内緒で手続きを行うことは、かなり難しいです。
「どうしよう...」と途方にくれてしまう前に、まずは可能な限り早めに司法書士に相談しましょう。
司法書士に旦那さんに内緒で借金を整理しかったり、どのようにすれば上手くことを進められるのか?など、あなたの思いを伝えれば、もちろん司法書士はその事情も織り込み済みで対処します。
また司法書士には守秘義務があるので、相談や依頼内容を外部に漏らすことはありません。
とくに債務整理については、第三者に目に付かないように個室で相談対応してもらえる法律事務所も多いので、HPなどを確認してから相談するとよいでしょう。
債務整理の手続きには、費用が必要となりますが、一括して事前に支払わなくてはいけない訳ではありません。
とくに任意整理は多くの場合、着手金は無料です。
ほとんどの司法書士事務所では、分割での支払いが可能で、月々の支払い額はなんとか支払える額に設定することができます。
そのほか、後払い対応している法律事務所もあるので、確認してみるとよいでしょう。
もし2008年以前からの借金だった場合は、過払い金請求を行うことできる可能性があります。
多くのカード会社は、2008年以前まで、利息制限法の上限金利を上回る利息で、貸付をおこなっていました。
したがってカード会社から借金をしている人の中には、利息制限法の上限金利にもとづいた「引き直し計算」をすれば、借金が激減したり、過払い金が借金を上回っていると、手元に現金が戻ってくるという結果になることさえあります。
借金はゼロになる上に、専門家へ報酬を支払っても、まだ手元にお金が残るというケースもあります。実質タダで債務整理ができる訳ですね。
心当たりのある人は、一度法律事務所にて、相談してみるとよいでしょう。
以上、費用を気にして躊躇し続けていると、借金がさらにかさんで状況を悪化させる結果になってしまいます。
旦那さんに内緒で借金を整理したいのなら、まずは経験豊富な司法書士に相談して、早めに解決すべきです。
以上、いかがでしたでしょうか?
今回は、旦那さんに秘密で債務整理はできるのか?ということについて、さまざまな疑問にお答えすると共に、3つの債務整理の手続きについての、メリットやデメリットについても解説いたしました。
債務整理をするのであれば、旦那さんに秘密にするかどうかを含め関係を悪化させないような方法をとりたいですよね。
債務整理を検討しているのであれば、一度司法書士などの専門家に相談することをお勧めいたします。
宮城県登米市出身。2003年司法書士資格取得。
仙台駅より5分。花京院スクエア向かいに、稲辺司法書士事務所を運営。
「市民のための法律活用」をモットーに、債務整理、交通事故、離婚などの業務が専門。